近年、ネットワーク運用は大きく変わってきています。
従来のオンプレ中心の管理から、AI Nativeなクラウド管理へとシフトし、その代表例が HPE Aruba Central や HPE Mist です。
どちらもAIを活用した運用支援や可視化が特徴ですが、実はもう一つ共通している重要なポイントがあります。
それが「APIファースト」で設計されているという点です。
APIが前提の世界になってきた
Aruba CentralもMistも、単なるGUIツールではありません。
裏側ではほぼすべての情報がAPI経由で取得できるようになっています。
さらに、APIドキュメントやPostman Collectionも整備されているため、「どう叩けばいいか分からない」という壁もほとんどありません。
「じゃあ、自分で好きなダッシュボード作れるのでは?」
ということで試してみました。
Aruba CentralとMist、両方のAPIから情報を取得して、シンプルなダッシュボードを作成。
結果としては、開発時間はおよそAIを使って1時間。
少しだけ、どのAPIでステータスを取るのが良いかを指摘する程度のデバッグはしましたが、ほぼスムーズに動きました。
シンプルな構成ですが、以下のような情報を一画面で確認できる、"必要な情報だけを抜き出したダッシュボード"です。
- AP / Switch / Gateway / のステータス
- 接続クライアント数
- サイト単位のステータス
- 全て、Aruba/Mistどちらなのかを色分けで表示
今回のポイントは、単にAPIがあるだけではありません。
まず、両プラットフォームともにAPIドキュメントが整理されていること。
そしてPostman Collection を提供しているので、それをjsonフォーマットでエクスポートして、そのままAIに読み込ませました。
Postman CollectionがそのままAPIのマニュアルのようになっているので、
ここで重要なのは、この話がArubaやMistに限定されないという点です。
APIを提供している製品であれば、基本的には同じことができます。
つまり、ネットワークに限らず、さまざまなシステムを横断してデータを集約することも可能です。
メーカーのダッシュボードは不要になる?
結論としては「NO」です。
HPE社員だからというポジショントークも少しありますが、客観的に見ても今はまだ「NO」 だと思います。
Aruba CentralやMistのダッシュボードは、単なる可視化ツールではありません。
膨大な情報を整理し、AIを使った自動化、分析、トラブルシューティングまで含めて一貫した体験を提供するものです。
さらに、それらを全てのユーザに効果的に利用してもらえるようなダッシュボードに作るのはメーカーが担うべき領域です。
その一方で、「見たい情報が限定されている」、「マルチベンダーを一括に表示」、といった場合は、
APIでカスタマイズした専用ダッシュボードを作成するのがお勧めです。
これからのネットワーク運用
今回試してみて感じたのは、ネットワーク運用のあり方が少し変わってきているということです。
これまでは「与えられたダッシュボードを見る」ことが前提でしたが、
これからは「自分で最適な見え方を作る」ことが当たり前になるかもしれません。
HPE Aruba Central, HPE Mist の機能に限らず、APIを使った利用シーンもこれから少しずつ紹介できるようにしたいと思います!
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Keita Shimono,
Aruba Japan SE Manager & Airheads Leader
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