最近、CXスイッチのPTP対応について問い合わせを頂いたので、その際に確認した情報についてこちらにも投稿したいと思います。
CXスイッチの話をする前に、まずはPTPについて概要を記載したいと思います。
PTPとはPrecision Time Protocol の略でNTPと同じ「時刻同期プロトコル」です。
最も大きな特徴は、高精度な時刻同期が可能な点で、NTPの同期精度が1〜100ms程度に対してPTPは100ns〜1msとより精度の高い同期が可能です。
この特性上、主にファイナンシャルサービスやメディア、モバイル・キャリアなどの、シビアな時刻同期が求められるTSN(Time Sensitive Networking)と呼ばれるネットワークで使用されています。PTP自体は標準プロトコルですが、各業界毎により具体的な仕様が(プロファイル)まとめられています。代表的なプロファイルとしては以下があります。
- IEEE 1588 v2
- SMPTE ST 2059-2(放送・スタジオ・映像制作)
- AES67(プロオーディオ/IP音声)
- IEEE 802.1AS (gPTP)(TSN/車載/産業)
- ITU-T G.8275.1 / G.8275.2(モバイル/キャリア、5G同期)
また、PTPは高精度な時刻同期を行うために、クロックと呼ばれる以下4つのタイプが定義され、GSCを頭に階層構造で同期を行います。
- グランドソースクロック (GSC):ネットワークの残りの部分の時間ソースとして使用される高精度クロック。通常、基準時刻源としてGNSS (全地球衛星測位システム) 受信機を内蔵したデバイス
- 境界クロック (BC):アップストリームPTPクロックのシンクであり、ダウンストリームクロックのソースであるネットワークデバイス。高精度クロックと発振器を内蔵しており、PTPを使用して独自のクロックを同期します。
- トランスペアレントクロック (TC):シンクでもソースでもない、時間を認識する中間デバイス。アップストリームクロックから受信したPTP同期メッセージを変更し、パケットの既存のタイムスタンプに常駐時間を追加して、変更されたPTP同期メッセージをダウンストリームPTPデバイスに送信します。
- 通常クロック:ネットワークデバイス。一般的にアップストリームクロックのシンクとなるエンドステーション。
特にBC・TCが重要で、どのタイプをどこに配置するかがPTPの設計の基本となり、有線スイッチやルータも主にBCもしくはTCとして使用されます。
PTPについては以下でも詳しく説明されていますので是非参照ください。
Precision Time Protocol (PTP) とは | 用語集
さて、前置きが長くなりましたが、本題のCXスイッチのPTP対応について記載していきたいと思います。
もちろんCXスイッチはPTPに対応しており、BC/TCや各種プロファイルに対応しています。現時点での使用可能モデルおよび対応可否について以下となります。
※同じモデル内でも型番によって対応する機能に差があるため、詳細を知りたい方は担当の弊社営業もしくはSEにご質問ください。

上記の表で、DC対応やキャンパス対応のスイッチでPTPが対応出来る事を確認出来たと思いますが、この部分がそのままArubaの強みに繋がっています。
「キャンパスNWからDCNWまであらゆるレイヤの有線NWを単一OSで提供できる」というのがCXスイッチの大きな特徴の一つですが、PTPを使用したNWについても以下イメージのようにGSC直下のBCからエンドステーションが接続されるTC/BCまですべての部分をCXスイッチ(単一OS)で提供できます。この点はAruba CX Switch の非常に大きな強みになりますので、是非ご認識頂ければと思います。

本投稿は以上となります。PTPについてはまだまだ勉強不足の部分がありますので、記載内容で間違い等があれば是非指摘ください。
最後になりますが、皆様がご使用されるNWでPTPが必要になった際には、Aruba CX Switchも是非ご検討頂けますと幸いです。
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