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[Tips] Custom AI Agent で ArubaもMistもまとめて管理

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  • 1.  [Tips] Custom AI Agent で ArubaもMistもまとめて管理

    Posted Oct 14, 2025 08:44 PM

    以前、Node-REDを使ったIoT Gatewayの連携を紹介しました。
    [IoT] Node-RED, InfluxDB, Grafana で EnOcean センサー情報をグラフ表示

    REST API を使うだけだと、n8nが便利で、さらに Custom AI Agent も簡単に作れるようなので少し試してみました。
    構築環境の概要は以下になります。今回はMacbook上で作成しました。


    実際のデモ動画はこちらになります。
    Telegram に自然言語で質問し、Aruba Central 管理下の情報と、Mist 管理下の情報をまとめて確認できるようにしています。



    Custom AI Agent の良い点
    Tool に複数の API Call を紐づけると、1つのフローで複数の API Call を呼び出して、結果も1つにまとめて表示してくれる点にあります。どのAPI Call を呼び出すかも、マニュアルで指定するのではなく、連携するChat Model の LLM が自動で判断してくれます。
    さらに、APIを呼び出すときに必要な値もAIが自動的に判断してくれます。
    例えば、負荷の高いAPの詳細情報が欲しいとき、

    AP一覧を取得(API 1) → 負荷の高いAPを抽出 → そのAPのシリアル番号を取得 → シリアル番号を使ってAPの詳細情報を取得(API 2)

    といった一連の動作が必要で2つのAPIを利用する必要があります。
    n8nのCustom AI Agent は上記2つのAPIをToolとして登録しておけば、質問に対してLLMが必要なAPI 1を呼び出し、その結果を使ってAPI 2を使い、必要な結果をさらにLLMで分かりやすく表示してくれます。
    参考までに、今回作成したワークフローが以下になります。見えにくいですが、緑の線が1つのクエリで実行した node で、複数 node が実行されていることがわかります。



    留意点:
    ・メッセージングアプリは Telegram を使っていますが、管理権限があればSlackでもMS Teamsでも可能です
    ・TelegramからのWebhookを受け取るためにngrokを利用しましたが、こちらは自己責任で(外部からの通信が可能になるため)
    ・LLMは今回は無料枠の多いGoogleを使いました。Macbook上のLlamaでもある程度の動作は可能でしたが、Tool間の受け渡しがうまくいきませんでした
    ・Aruba Central のAPIでの情報取得は既に以下のnodeが用意されていたのでこちらを活用しました。これはAruba作成のものではなく、Communityで有志で作成されたものなので、こちらのnodeのご質問はCommunityにてお願いします。
    n8n-nodes-arubacentralnextgen

    メーカー独自のChatbotやAIは不要?
    結論から言うと、Aruba CentralやMistの独自Chatbot, Agentic AI は必要だと改めて感じました。(Aruba社員だからいってるわけでな無いです!)
    理由は、幾つかありますが、APIで取得できる情報に限界があるところが大きいです。
    それはメーカーの怠慢というわけでも無いです。
    例えば、APIで取得できる情報はその時点のものなので、少し前の情報との比較がしたければ、常にAPIで情報を取得し続ける必要があります。
    それはそれで作成自体は可能ですが、保持するデータ量が膨大になります。
    ベースライン比較のような、Aruba Centralで管理している他のユーザとの比較なども実現できません。
    設定のベストプラクティスの提示も、公開情報で作れなくはないでしょうか、それも大変ですし、
    TACエージェントのような、非公開のメーカー独自のナレッジも利用できません。
    こちらで解説したNetworking Copilotへの質問を例にとると、推奨値と比較するにはその情報もあらかじめインプットしておかなければなりません。
    あらゆるパターンの最新情報を登録するのは現実的では無いと思いました。
    設定情報も全てを常に保持しておくのもそれなりに大変です。その上でベストプラクティスに沿った最適化の提案は簡単なようでかなり複雑になりそうです。

    Which APs have the most client load right now, and are any exceeding recommended capacity?
    (いま最もクライアント負荷が高いAPはどれ?推奨容量を超えているものはある?)


    効果的な利用シーンは?
    幾つか思いつくものを羅列します。
    1. マルチベンダの一元管理
    今回のデモのように、マルチベンダ(ArubaもMistも今はシングルベンダですが、、、)を一元管理したい場合は有用だと思います。

    2. 日々の運用で毎回確認するもの
    日々の運用で毎回確認する情報は7-8割同じです。例えば、APのステータス(アップダウン)、拠点毎のステータス、APの負荷、WANリンクの帯域など
    それらの情報にアクセスするために、毎回 Aruba CentralやMistのダッシュボードにログインするのは少し億劫です。
    そんな時に、日常的に利用しているSlackで聞けば答えてくれたらとてつもなく便利だと思います

    3. 特定の情報だけ利用者に解放
    例えば端末の情報を入力して、その端末のネットワーク観点でのステータスを表示、といったことが実現できます。
    こちらも独自アプリで作ってしまっても良いですが、入り口を普段利用しているSlackやMS Teamsにするだけで、
    ユーザの利便性は大きく向上すると思います。
    また、毎回IT部門に聞く必要もなくなるので、IT部門の負荷も激減します。
    実際の質問例を以下に示します。

    4. 日々の運用で求められるちょっとした設定変更
    例えばWi-Fiアクセスで必要なPassphraseを定期的に更新したい場合など、Chatbotで対応することができます。
    他にも特定アプリのアクセス制御やゲストアカウントの発行などをSlack/Teamsに組み込む、といったことも考えられるかと思います。

    決まったアクションは、Webページでボタンひとつでできるようにしても良いですが、
    AI Agentは普段使っているSlackやTeamsに組み込むことが容易なので、ユーザ観点での使い勝手は良いと思います。

    他にも面白いツールや使い方があれば共有したいと思いますが、皆さんも何かあればシェアしてもらえると嬉しいです!



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    Keita Shimono,
    Aruba Japan SE Manager & Airheads Leader
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